英単語帳を買ったばかりのころは新鮮な気持ちで勉強ができる。
しかし、たいていの場合「え、これ全部覚えなきゃいけないの…?」と絶望感を味わうことになる。
英単語帳って単語数が多いから(当たり前だけど)、圧倒されちゃうんだよね。
僕も数々の絶望と戦い、単語帳に心を折られてきた人間。
そんな自分でも、ようやく「これをやればだいぶラクになるな」と気づけたことがある。
それは、知ってる単語を消し込むこと。早速、やり方を解説していく。
英単語帳を最短で終わらせる「消し込み」
知ってる単語の消し込みというのは、「すでに知ってる単語をペンなどでチェックあるいは線を引いていくこと」である。
知ってる単語を消し込むということは、その単語が単語帳から消されることになる(厳密には消されるというより、除外されるイメージ)。
それはつまり、覚えなきゃいけない単語の数が減るということを意味する。
マークをつけた英単語は、単語帳を読むときにスキップすることになるから、そのぶん時間短縮になる。
ちなみに、僕は知ってる単語を蛍光ペンで引いて区別するようにしている。
最初はボックスにチェックマークを入れてたんだけど、これだと視覚的にわかりにくい。
蛍光ペンでマークしておくと、ビジュアルで感覚的にわかる。一目瞭然なのだ。
消し込むことで達成感→モチベもUPする
蛍光ペンでマークする意味は効率性の他にもある。それは、達成感を得られること。
単語帳をはじめた最初のころは、人によっては全然消し込めない(知ってる単語がほとんどない)という場合もあるだろう。
しかし、単語帳を何度もやることで、次第にマークのついた英単語が増えていく。
やってもらえばわかるけど、これは達成感を味わえる素晴らしい取り組みだと実感してもらえるはず。
特に、1ページ分の見出し語すべてに消し込み線が引かれた光景を見ると、絶大な達成感がある。
達成感を味わえると、それがエネルギーになってもっとがんばろうと思えるのだ。
単語帳はひたすら暗記を繰り返す苦しい作業だ。これはどう繕っても避けようがない事実。
そんな苦しい作業に、一筋の光。それが、知ってる単語の消し込みなのである。
「1秒で意味が即答できる単語」を消し込む
さて、ここで気になるのは「知ってる単語の基準はどうするか?」である。
結論からいうと、【見出し語をみて、1秒で意味が即答できる単語】を消し込もう。
いいかえると、その単語を見て反射的に意味が出てくる(イメージできる)ようなら、消し込んでOK。
反対に、知ってるけど意味を思い出すのに時間がかかったりする場合、消し込むのはまだ早い。
TOEICであれ、英検であれ、英会話であれ、単語というのはすぐに意味を引き出せないと使い物にならない。
試験であれば単語をいちいち思い出していては時間が足りないし、英会話でもコミュニケーションに支障をきたすだろう。
ちょっと厳しい判定基準に思われるかもしれないけど、消し込みはちょっとシビアにやったほうがいい。
消し込んだ英単語は飛ばして周回する
単語帳は1周では到底覚えられないから、何周もすることになる。まちがっても、1周で単語帳のすべてを覚えようとしてはいけない。というか、絶対に無理。
とはいえ、何周もやるのはたしかにきつい。
たとえば、3,000語掲載の単語帳を何周もやるのは、時間も労力もかなり消費することになるだろう。考えるだけで憂鬱だ…。
しかし、仮に1周目で500語が消し込めたとする。すると、2周目は2,500語で済むのだ。これはかなり大きい。
英単語帳をやるときは消し込んだ英単語を飛ばして進めていく。このやり方で進めていけば、単語帳への嫌悪感は少しはおさまるはずだ。
覚えるべき単語がだんだん減っていく。これが消し込みの大きなメリット。
ちなみに、すべての消し込みが完了したら、そこからは単語帳の音声を聴きながら、ひたすら読み込みをしていく。反復学習だ。
たとえ、すべての単語を1秒で即答できるようになったとしても、時間が経つと忘れてしまう場合もある。だから、消し込みが完了しても何度もやったほうがいい。
これは、【アクティブリコール】と呼ばれていて、科学的にも証明されている学習方法だ。
まず、学ぶために決定的に重要なのが「アクティブリコール(Active recall)」です。なんだか難しい言葉ですが、簡単に言えばアクティブリコールとは「勉強したことや覚えたいことを、能動的に思い出すこと、記憶から引き出すこと」です。【『科学的根拠に基づく最高の勉強法』より】
おすすめは「マイルドライナー」という蛍光ペン
僕は教材にかなりこだわるけど、使う文具にもこだわるタイプだ。少しでも快適に、気分よく勉強がしたいから。
英単語帳の消し込みにおすすめなのは蛍光ペンなのだけど、なかでも【マイルドライナー】という商品がおすすめ。
一般的な蛍光ペンは色味がドギツいことがほとんど。個人的には、あの強い色があまり好みではない。
マイルドライナーはその名のとおり、発色がマイルドで穏やか。使ってて気分がいい。
もちろん、人によっては従来の蛍光ペンのような”ギラギラ感”が好きという場合もあると思う。
たしかに、蛍光で発色の良いペンを使うと、視覚的にも刺激が得られるから決して悪いとはいいきれない。
いずれにせよ、「どんなペンでもいいや」と投げやりになるのではなく、自分の好きなペンにこだわることで、英語の勉強がちょっと楽しくなるはず。
ペン1本であればそこまで費用もかからない。せいぜい100〜200円くらいだ。
ぜひ、使うペンにもこだわってみてね。
【余談】おすすめの単語帳3冊
せっかく単語帳の話になったので、ついでにおすすめの単語帳を紹介しておきたい。
ここでは目的別に3冊ピックアップしてみた。
- 【基礎単語・英会話が目的なら】
- → DUO 3.0
- 【TOEIC対策が目的なら】
- → 金のフレーズ
- 【英検対策が目的なら】
- → 単熟語EX
上記の3冊は、いずれも僕がやり込んで効果を実感したもの。
単語帳とは長い付き合いになるし、せっかく時間をかけてやるなら効果が最大限得られるものがいいと思う。
ここで紹介した3冊は世間的な評価も高いから安心感もある。気になる人は、Amazonのレビューをチェックしてみてね。