英会話や英語リーディングを上達させるには、音読やシャドーイングが効果的です。
とはいえ、音読に適した教材を使わないと、思ったような効果が得られないのも事実。
英語の音読学習が大好きな僕が、満を持しておすすめする教材をご紹介します。
ちなみに、一部無料の教材もあるので参考にしてみてください。
おすすめ音読教材①英会話ぜったい音読
『英会話ぜったい音読』は英文の音読によって、英会話のみならず、英語のスキル全般を伸ばすための教材です。
名前のとおり、音読をするために作られている教材で、本の前半には「音読によってなぜ英語力がアップするのか?」について、非常にわかりやすく書かれています。
じつは、教材の内容はすべて中学校や高校の教科書に使われた文章です。とはいえ、読んでて勉強になるテーマも多いので、教養も身につきます。
ぜったい音読は入門編から挑戦編までレベル別に教材が分かれているので、音読初心者から中級者レベルまで使えるのもおすすめポイントです。
音声CD付きなので、シャドーイングにも使えます。
ちなみに、音読教材としては『音読パッケージ』も有名ですが、個人的には内容がつまらなく感じたので、あまりおすすめできません。
おすすめ音読教材②究極の英語リスニング
音読教材に使いたいのは、英語の長文です。しかし、あまり長すぎると1回あたりの学習負担が大きすぎて、挫折の要因になります。
『究極の英語リスニング』は長すぎず短すぎず、というちょうど良い長さの文章が収録されているのがポイント。
これのおかげで、適度な負荷をかけながら、音読学習をすすめることができます。
肝心の内容についても、一部つまらないチャプター(特に意味のない会話分)も含まれていますが、おおむね関心を持って読み進めることができるはずです。
究極の英語リスニングは、レベル別に4冊に分かれていて、初級者におすすめなのがVol.1です。
レベルが上がるほどむずかしくはなりますが、教養知識としては面白い内容になってくるので、レベルアップが楽しくなる音読教材でもあります。
おすすめ音読教材③ 文で覚える単熟語(文単)
『文で覚える単熟語』(文単)は、英検の単語を覚えるための教材として使われる本です。
英検対策ではあるんですが、内容は音読学習にドンピシャ。
わたしは英検の勉強をはじめるまで存在を知らなかったのですが、もっと早く知りたかったと思うほど英語の音読に使える教材です。
内容は英検の過去問からつくられているのですが、英検の過去問ってアカデミックなテーマが多いので、教養知識として読んでも十分に面白いんですよね。
「英語の友」というスマホアプリを使えば音声も無料で再生できますので、効率的な学習ができるとお思います。
英検3級〜1級に合わせて、教材のレベルが分かれているので、ご自身の英語力に合わせて使えるのも高ポイントです。
英検を蔑んでいる人も、TOEICを受ける人も関係なく、音読をする英語学習者すべてにおすすめしたい本です。
おすすめ音読教材④ レシピー(ポリグロッツ)
本を読む習慣がない人は、紙の本や電子書籍の教材ではなく、スマホアプリを使いましょう。
レシピー(ポリグロッツ)という英語のスマホがあります。英語の記事が読める無料アプリなのですが、内容が多岐にわたっているのが特徴です。
ニュース、ビジネス、音楽・映画、グルメ、ライフスタイル、ゴシップ・セレブなどさまざま。
よくある英語記事が書かれているアプリではなく、あくまでも英語学習者向けにつくられているのがポイントです。
単語がわからない場合でも、タップするだけで辞書を確認できるので手間がかかりません。
日本語訳がある記事を選んで読んだり、ペースメーカーに合わせて自動スクロールする機能が付いていたりと、英語音読やリーディングをしたい人にはうってつけです。
おすすめ音読教材⑤ スタディサプリENGLISH
スタディサプリENGLISHは英語の4技能をまんべんなく勉強できるアプリです。
日常英会話・ビジネス英語・TOEICという3コースに分かれているので、自分の目的に合わせてアプリを使い分けることができます。
英語の音読やシャドーイングを勉強の中心に据えた設計になっているので、アプリの指示通りに勉強を進めていけば、快適な音読学習ができます(TOEIC対策コースの場合)。
本で音読するのと違って、スマホなら圧倒的に手軽なので、勉強も継続しやすいはず。
僕はスタディサプリENGLISHを使って、外出先のスキマ時間でも音読をしていました(厳密には口パクで)。
音読だけでなく、ディクテーション(書き取り=入力)の練習もあるので、ライティングの技術もUPします。
とにかくイイトコどりのアプリなので、ぜひ試してみてほしいです。
番外編おすすめ音読教材:映画のスクリーンプレイ
英語の音読は”勉強”っていう感じがして苦手という人もいると思います。
そんな人は、海外の映画のスクリプト(脚本)を使って音読をするという方法もあります。
映画の脚本をそのまま本にしてくれているのが、スクリーンプレイという教材です。
有名な洋画のセリフ(台本)が書かれていて、内容は映画のストーリーとまったく同じ。
左ページに英語のセリフ、右ページに日本語訳という対訳のレイアウトになっています。セリフで使われるむずかしい単語やフレーズには脚注がついているので、人によっては辞書なしで音読ができるはず。
これがあれば、自分の好きな映画を使って音読学習ができちゃいます。「いつか洋画を字幕なしで読みたい!」という人にもおすすめの教材です。
ちなみに僕は「プラダを着た悪魔」と「ラブ・アクチュアリー」のスクリーンプレイを持っています。内容はけっこうむずかしいですが、読んでて楽しいですよ。
音読で勉強したら、英会話でアウトプット
ただ音読だけをしていても、英語を話したり聴いたりできるようにはなりません。やはり、実践で英語を使ってみる経験を繰り返さないと、本当の意味で英語を使える人にはなれないということです。
個人的におすすめなのが、音読学習+英会話を組み合わせることです。ふだんの勉強は音読をやりつつ、そこでの勉強をオンライン英会話などで活かすというサイクルを回します。
そうすることで、自分の発音が相手に伝わるのか体感できますし、英語を発信することの難しさや面白さを身をもって味わうことができます。
英語を最短で話すためには、この【音読+オンライン英会話】という組み合わせが最も効率的で効果のあるやり方だと思います。
ちなみに、オンライン英会話はいろいろありますが、僕は長年QQ English を使ってきました。