「大人になってから英語の勉強を始めても遅いのでは…」と感じる人は多いと思いますが、それはまったくの誤解です。
20代はもちろん、30代、40代、50代、ひいては60代になったとしても英語力は伸びます。
僕自身は25歳から本格的に英語の勉強を始めましたが、そこからTOEIC450点→750点まで伸びましたし、最近は洋書のペーパーバックも少しずつ読めるようになりました。
大人になってから英語学習を始めるメリットについて、僕の体験も踏まえながら紹介していきます。
英語学習によって、選択肢と収入が増える
英語学習を始める人の大半は「英語を仕事に役立てたい」と考えているはずです。もちろん、趣味やボランティアが目的という人もいると思いますが、いずれにせよ大人になって英語学習を始めることで選択肢が増えます。
具体的には、仕事の選択肢(就職や転職先)が増えるので、自分のやりたいことにリミットをかける必要がなくなります。「この仕事やってみたいけど、英語力がないからなぁ…」とためらうことがなくなるので、自分のやりたいことに素直になれます。
現在の勤め先でも、英語力があることによって希望の部署に異動しやすくなるというメリットがありますよね。海外事業に関わる部署であれば、やりがいも大きくなります。
仕事の選択肢が増えることで、より給与の良い仕事に就きやすくなるというメリットもあります。語学力UP=収入UPというのは紛れもない事実で、僕自身も英語ができるようになって収入が増えましたし、英語ができる僕の友人もみなお給料の良い仕事に就いています。
良くも悪くも、人生の大半は仕事をして過ごすことになります。その仕事をよりよく、より給与の良いものにしていくためには、英語学習が不可欠だと僕は思います。
「今は英語の必要性が感じられないし、やる意味なさそう…」という人も、今後のキャリアチェンジに備えてコツコツ勉強をしておいて損はないはずです。さらにいうと、仕事で英語を使わなくても、趣味で英語が活かせると生活がものすごく豊かで楽しいものになります。
趣味がめちゃくちゃ充実する
大人になると、趣味に使えるお金が増えていきます。学生の頃では考えられないお金の使い方ができるようになりますよね(良くも悪くも)。
好きな場所に旅行に行ったり、好きなアーティストのライブに行きまくったり、好きな漫画を大人買いしてみたり。
そんな趣味に「英語力」が加わると、ますます趣味が充実していきます。
僕の趣味は読書とスポーツ観戦(サッカーや総合格闘技)なのですが、大人になって英語学習を始めた最大の理由がじつは「趣味を英語で楽しみたい」というものでした。
もちろん仕事でも多少英語を使うのですが、僕は仕事以上に趣味に対する英語使用に興味がありまして、それをモチベーションに英語学習をがんばってきた感があります。
特に洋書については大きな意義があると思ってます。英語ができないと、海外の本を読みたくても翻訳を待たなくてはいけません。しかし、英語が読めれば原書をスグにそのまま読める。本が好きな人間にとって、これほどワクワクする趣味の楽しみ方は他にありません。
趣味が充実する大人だからこそ、英語学習をやる価値がある。僕は自分の経験から強くそう思います。
何歳から趣味を始めても遅くないように、何歳から英語を始めても遅くありません。
英語を学んで認知症予防
50代60代と年齢を重ねていくと認知症が気になってくると思います(最近は若年性認知症も増えているので若い人も要注意)。
認知症は進行性であり、完全に治す方法は今のところありません。しかし、じつは英語を学ぶことが認知症の予防になるという論文も発表されています。
認知症になると、仕事のみならず、日常生活にも大きな支障をきたします。自分はもちろん、家族にも迷惑がかかるのでなんとしてでも罹患は避けたいところ。
大人になって英語学習を始めることは、仕事にも趣味にも良いだけでなく、健康面にもプラスの影響があるということです。
さらに、英語ができるようになると自分に自信が持てるようになるので、メンタルにも良い効果が表れます。
僕は以前まで「自分には取り柄がないから…」と思って鬱々とした気分になりがちでしたが、英語学習を始めてから「自分には英語があるから」と思えるようになりました。この心情変化は大きな精神安定作用があります。
ちなみに、脳の老化は40代後半から始まると言われているので、40代から英語学習を始めても遅くはありません。
大人こそ「効率的な英語学習」が必要
仕事が忙しい20代〜50代の人は、なかなか英語学習に時間を割けないですよね。そのため、なるべく最小の時間で最大の効果が得られる学習法(教材)を取り入れたいところです。
また、退職後で時間のある60代の人も、若い頃より集中力や精神的な体力はどうしても衰えてしまいます。ですから、効果が薄いやり方でダラダラ長時間やるのはおすすめできません。
上記の理由から、大人の英語学習には「効率的な英語学習が不可欠」ということがわかります。
僕が思う「効率的な英語学習」とは、以下の条件を満たしているものです。
- 効率的な英語学習の条件
- ・インプットだけでなく、アウトプットができる
- ・自分の英語学習の目的に合っている
- ・英語スキルの上達を実感できる
アウトプットなき英語学習は厳しい
英語を勉強する大人のほとんどが、英会話に重点を置いていると思います。英会話というのは自分から発信することが不可欠なので、日々の勉強でもアウトプットが欠かせません。
アウトプットのない英語学習を続けても、使える英語は身につきません。たとえば「英文法を覚えるだけ」「単語を暗記するだけ」ではあまり意味がなく、「それを使ってアウトプットすること」に重きを置く必要があります。
英会話フレーズを頭で覚えていても、それをスムーズに伝えられないと会話ができませんよね。【知ってる英語と使える英語は別物】ということです。
そのためには、日頃から音読やシャドーイングを繰り返しやって、定期的にオンライン英会話で英語を話す練習が必要になります。
自分の英語学習の目的に合っている
学生の頃は試験やテストがあるから、興味のない内容の英語教材(典型は学校指定の教科書)でも、それなりに勉強できたと思います。
しかし、大人の英語学習はほとんどが自発的にやるものです。正直、英語学習をやらなくても最低限死ぬことはない(生活はできる)ので、どんな形であれ「やる意義」がないとモチベーションを保てません。
つまり、大人の英語学習ほど「自分の興味に合った教材を選ぶべき」ということなのです。
仕事で海外の人を接客するなら、そのシチュエーションで使えそうな英会話表現を学びましょう。そのほうが「この英語、今度使えそう」という意識で勉強ができます。
英語スキルの上達を実感できる
効率的に英語を勉強するためには「いまやってる英語学習法で合っているのか?」という視点を持つ必要があります。
そのためにも、定期的に英語スキルが上達しているのかチェックするのがおすすめ。
英語力が伸びていれば、いまやっている勉強が合っている証拠です。一方で、あまり英語力が伸びてないのであれば、いまやっている勉強がムダになっている可能性があります。
では、英語スキルの上達をどうやって測ればいいのでしょうか?僕のおすすめは、TOEICを定期的に受けることです。
英語の試験は英検やTOEFLなどいろいろありますが、TOEICが最も受験しやすく、汎用性(使いみち)があり、スコアが明快でわかりやすいと思います。
実際、僕は自分の英語力を測るために、定期的にTOEICを受験しています。
英語があると、生活が楽しくなる
僕は英語を勉強している時間が好きだし、身に付けた英語を使って趣味を楽しむ時間が大好きです。
正直、勉強を始める前は「今さら遅いかな?」とも思いましたが、本当に始めてよかったと思っています。
英語学習を始めるのに遅いも早いもありません。思い立ったが吉日、まずは気軽に始めてみることをおすすめします。
一方で、もし勉強が苦手なのであれば、 英会話から始めてみるのも1つの方法です。 オンライン英会話を使えば、自宅にいながら気軽にレッスンを始めることができます。