こんにちは、あゆむです。
この記事を読むと、以下のような悩みや疑問が解決します。
- ▫ TOEICと英会話ってどっちが役に立つの?
- ▫ TOEICスコアと英会話の能力は関係ない?
- ▫ TOEICスコアと英会話スキルはどうやって伸ばせばいい?
TOEICと英会話は同じ「英語学習」というジャンルではあるものの、勉強する内容にはかなり違いがあります。
「TOEICを勉強しても英会話には役立たないだろうし…」というイメージを持つ人も多いはず。
TOEICと英会話、どっちが役に立つのでしょうか?僕の経験を交えながら、くわしく解説していきます!
【結論】目的と目標に合わせて1点集中すべき
まず結論からお伝えすると、TOEIC対策と英会話のどっちが役に立つかは人によります。
なぜなら、人によって英語を使う場面が異なるからです。
よって、自分が英語を学ぶ目的と目標に合わせて、どっちをやるべきか決めるべきです。TOEICと英会話を比較して「自分にとって緊急性の高いほう」を優先的にやりましょう。
人によってTOEICと英会話の必要性(緊急性)は異なると思います。
たとえば、まだ英語力がそこまでなくて、英語を無関係な仕事・部署で働いている人(英語を使う仕事をしていない人)の場合で考えてみましょう。
「英語を使って仕事がしたい!」と願っても、転職や異動で求められるTOEICスコアを取らないと最初のスタートラインにも立てません。だから、TOEICを優先すべきです。
一方、すでに海外と働く職種や部署にいる人の場合、TOEICスコアがなくても問題ないケースが多いはず。その場合はTOEICよりも英会話の勉強を優先すべきです。
という感じで、自分が思い描くやりたいことやキャリアプランを考え、そこから逆算して「いま必要なことはなにか?」という発想で決めるのが最善です。
そのうえで、どっちにリソースを割くか決めましょう。そうすることで、TOEICならTOEIC、英会話なら英会話に1点集中できるので、時間の使い方が効率的になります。
結局のところ、どっちが役に立つのか?どっちをやるべきなのか?は人によるということです。
時間は有限なので、どっちか1つに絞って集中的に取り組むのがおすすめ!
ハッキリした目的がない人はどうすべきか?
人によっては「仕事で英語を使うわけでもないし、日常英会話も特に使うわけじゃない。でも、なんとなく英語を勉強しておきたい」というケースがあるかもしれません。
そういった”なんとなく派”の人には、TOEICの勉強をおすすめします。その理由は以下の4つです。
- “なんとなく派”にTOEICがおすすめの理由
- ① TOEICの本試験に向けて、緊張感を持って勉強ができる
- ② TOEICスコアが出るので、客観的な英語力が測定できる
- ③ TOEICの勉強は、英会話にも活かせる
- ④ 就職や転職で急にTOEICスコアが必要になっても安心
TOEICは日本国内では最も有名な英語の試験ですし、就職や転職でも大いに役立ちます。
それでいて、TOEIC対策で学んだことは英会話でも活かせます。
さらに、TOEICスコアという目に見える形で勉強の成果が出るので、モチベーションも高まりますし、自分の現在地(英語力)も見えやすいです。
TOEICはちょっとなぁ…という人は、英検対策をやってみるのもおすすめ!
TOEICと英会話を両方やるのはアリか?
英語学習が習慣化していない人や不慣れな人は、TOEICか英会話のどちらかに絞ったほうが良いです。
しかし、ある程度勉強に慣れてきたり、TOEICと英会話を両立できる時間と体力がある人は、両方やってもOKです。
特に英会話というのは習得に時間がかかるものなので、毎日少しずつでもオンライン英会話などで実践したほうが良いでしょう。
無理をすれば挫折が待っている
ただ、誰もが両方をこなせる器用さを持ち合わせているわけではないと思います。
かくいう僕も、いろんなジャンルの英語学習を並行してやるのが苦手で、英会話の勉強時期とTOEICの勉強をやる時期は分けるようにしていました。
今でこそ並行してやっていますが、最初のうちは無理しないほうが良いです。挫折という闇が待ち構えているので。
個人的には、最低限の英語を身につけるという意味でまずはTOEICからスタートして、TOEIC500点や600点あたりを取れるようになってからオンライン英会話に手を伸ばすのが良いと思っています。
というのも、中学レベルの英文法や英単語がわからないまま英会話レッスンを受けても効率が悪いからです。
英会話レッスンの時間は、英文法や英単語を学ぶのではなく、とにかく自分が英語を話す時間(アウトプット)に充てるべき。基礎のない状態の英会話をやっても全然話せないので非効率になります。
さらに、TOEICを英語学習に取り入れることで【英語力も上がるし、仕事に有利なスコアも取れる】という一石二鳥を体現できます。
また、TOEICスコアが英語上達の尺度にもなりますから、英語学習の客観的な指標としても役立ちます。
あらためてポイントをまとめておくと、まずはTOEICから始めて一定のスキルが身についてから英会話に着手するのがおすすめです。
最初にに基礎文法と単語を身につけておくと、今後の英語ライフがラクになると思います。
TOEIC対策をしつつ、英会話でアウトプット
TOEICと英会話の勉強を並行してやるのが、言うまでもなくベストです(中学レベルの英語を理解していることが前提ですが)。
なぜなら、TOEIC対策で勉強したことを、英会話でアウトプットすることで「使える英語」が身につくからです。
つまり、TOEICと英会話は相互に関係し合っていて「こちらが伸びれば、あちらも伸びる」という感じで影響し合います。
英語というのは知っているだけでは不十分で、それを使う練習をしなければいけません。TOEICでどんなに文法や単語やフレーズを覚えても、それをアウトプット=実践で活かせなければ意味がないですよね。
「知識はあるんだから、英会話はぶっつけ本番でもなんとかなるでしょ」と思う人もいるかもしれませんが、それはまったくの誤りです。
知っていることと、使えることには大きな隔たりがあります。実際に英会話をしてみると、痛いほどわかるはず。頭ではわかっているのに、うまく話せないことが。
ふだんから英語を口に出しておく練習をしておかないと、どんなに知識があっても絶対にスムーズに英会話をすることはできません。
ですから、TOEICを勉強する→英会話で話してみるというサイクルを回すことが理想というわけです。
とはいえ、大半の人にとって(職場が外国人だらけでない限り)日常的に英語を話す機会というのは少ないですよね。
そういう人には、オンライン英会話をおすすめします。中でも、講師の質が高いQQ English というオンライン英会話が僕のイチオシです。
TOEICで学んだビジネス英語を、そのままオンライン英会話で実践することで、まさしく「生きた英語」を身につけることができます!
なぜTOEICの勉強は英会話に役立つのか?
英語学習の世界では、TOEICを目の敵にする人がいまして(笑)、
- 「TOEICなんて役に立たない」
- 「やっても意味ない」
- 「TOEICスコアと英会話の実力は関係ない」
という主張があります。
その気持ちも少しわかりますが、僕はTOEIC対策を続けた結果、総合的な英語力(もちろん英会話力)も上がった人間なので、TOEICスコアと英会話の実力は大いに関係があると思っています。
そもそも、英語学習を「TOEIC用」とか「英会話用」に分けるのがナンセンスといえるかもしれません。英語学習は地続きなので。
もちろん、TOEICスコアを上げるための効率的な勉強法はありますが、そこで学んだことは確実に英会話でも活きるわけです。
日本でTOEICという場合、L&R(リスニング&リーディング)を指すのが一般的ですが、L&Rの勉強も英会話で役に立ちます。
もちろん、TOEIC S&W(スピーキング&ライティング)のほうが即効性はあるかもしれませんが、スコアの汎用性が高い=就職・転職・昇進で役に立つのはL&Rのほうです。
TOEICだけでは日常英会話が不足するのは事実
ビジネス英語だけを目的に勉強するのであればTOEIC対策だけでも英会話に使える英語はかなり身につきます。
一方で、TOEIC対策だけだと日常英会話などはちょっと不足するかな?という印象があります。
実際、僕はTOEIC対策ばかりしていた時期がありまして、そのころはビジネス英語の単語やフレーズばかりを学んでいました。そのタイミングで、オンライン英会話を使って趣味や日常生活のことを話そうとしたのですが、明らかに言葉に詰まってしまうんですね。
ビジネス英会話はある程度の「型」にハメてフレーズを覚えることで通用する部分がありますが、日常英会話は話題が多岐に渡るので幅広い表現が求められます。
つまり、旅行や趣味、プライベートでの英会話を志向するのであれば、TOEIC対策だけでは不十分です。
よって、TOEICの勉強を通じた英会話学習では不足する知識やスキルも多いということを心得ておいたほうがいいでしょう。
仕事とプライベート、両方の英語力を身につけるのはむずかしいので、最初はどっちかを諦めたほうが効率的!
TOEICのリスニング問題は英会話に活かせる
TOEIC=スコアのための勉強というイメージが強いと思います。僕もTOEIC対策を本格的に始める前はそういう印象を抱いてました。
しかし、実際にTOEICの勉強をしてみると「これなら実際の英会話でも役に立つかも」という印象にガラリと変わったのを覚えています。
そして、実際に外国人と英会話をするときもTOEICで学んだフレーズや単語などがそのまま役立つことがあります。
TOEIC対策のどこが役立つのか?具体的にいうと、TOEICのPart2〜3が当てはまります。TOEICはPart1〜4がリスニング問題、Part5〜7がリーディング問題です。
※表は横スクロールできます
TOEICリスニングセクション(約45分間・100問) | |
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Part1 | 写真描写問題 6問 1枚の写真について4つの短い説明文が1度だけ放送される。 説明文は印刷されていない。 4つのうち、写真を最も的確に描写しているものを選び解答用紙にマークする。 |
Part2 | 応答問題 25問 1つの質問または文章とそれに対する3つの答えがそれぞれ1度だけ放送される。 印刷はされていない。 設問に対して最もふさわしい答えを選び解答用紙にマークする。 |
Part3 | 会話問題 39問 2人または3人の人物による会話が1度だけ放送される。 印刷はされていない。 会話を聞いて問題用紙に印刷された設問(設問は放送される)と解答を読み、4つの答えの中から最も適当なものを選び解答用紙にマークする。 会話の中で聞いたことと、問題用紙に印刷された図などで見た情報を関連づけて解答する設問もある。 各会話には設問が3問ずつある。 |
Part4 | 説明文問題 30問 アナウンスやナレーションのようなミニトークが1度だけ放送される。印刷はされていない。 各トークを聞いて問題用紙に印刷された設問(設問は放送される)と解答を読み、4つの答えの中から最も適当なものを選び解答用紙にマークする。 トークの中で聞いたことと、問題用紙に印刷された図などで見た情報を関連づけて解答する設問もある。 各トークには質問が3問ずつある。 |
TOEICリーディングセクション(75分間・100問) | |
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Part5 | 短文穴埋め問題 30問 不完全な文章を完成させるために、4つの答えの中から最も適当なものを選び解答用紙にマークする。 |
Part6 | 長文穴埋め問題 16問 不完全な文章を完成させるために、4つの答え(単語や句または一文)の中から最も適当なものを選び解答用紙にマークする。 各長文には設問が4問ずつある。 |
Part7 | 1つの文書:29問 複数の文書:25問 いろいろな文書が印刷されている。 設問を読み、4つの答えの中から最も適当なものを選び解答用紙にマークする。 文書内に新たな一文を挿入するのに最も適切な箇所を選ぶ設問もある。 各文書には設問が数問ずつある。 |
Part2は短い質問に対して、正しい選択肢を答える問題。Part3は2〜3人の会話を聴いて、質問に答える問題です。
つまり、TOEICの試験問題には英会話に役立つ内容がふんだんに盛り込まれているんですね。
しかも、TOEICのナレーターは良い意味で発音が聞き取りづらい人も混ざっているため、一筋縄ではいきません。
たとえば、tour(ツアー)という英単語。アメリカ英語の【/tʊr/】という発音も出ますし、イギリス英語の【/tʊər/】も出題されます(極端にいうと「トー」と発音される感じ)。
また、会話文の質問に対しても、こちらが話し手の意図を汲んで答えないといけない問題が出題されます(シチュエーション的に、きっと答えはコレだよねっていう感じのやつ)。
そのものズバリの解答ではなく、わかりやすくいえば「空気を読んだ解答」「会話内容からどんなことが推測されるか」が求められることもあるわけです。
僕はスタディサプリENGLISHというアプリでTOEIC対策をしているのですが、Part2〜3の勉強を本格的に取り組んだ結果、英会話でも聞き取りが圧倒的にラクになりました。
スタディサプリENGLISHのTOEIC対策コースのおかげで、短期間でスコアが伸びたのでかなりおすすめです!
【本番対策】TOEIC対策の仕上げは公式問題集で
ちなみに、TOEICの勉強法に軽く触れておくと、僕は以下の順番でTOEIC対策の勉強を進めてきました。
- TOEIC対策の勉強手順
- ① 「金のフレーズ」でTOEICの語彙を完璧にする
- ② スタディサプリENGLISHでTOEICの全体像をおさえる
- ③ TOEIC公式問題集をひたすら反復する
かんたんにいうと、
【TOEICの語彙を極める】→【TOEICの問題を深く知る】→【公式問題集で形式を体に覚えさせる】
という感じのステップです。
ちなみに、TOEICの公式問題集は1冊買っておくことをおすすめします。まずはTOEICの実際の問題(あるいは模試)をやってみて、どんな内容なのかを知っておく必要がありますし、試験前に何度も繰り返すことで試験形式に慣れることもできるからです。
実物を知っておくと、勉強をしていくなかで「これを学んでおくと、Part1 の写真描写問題でスコアにつながりそう」などという感覚をつかむことができます。
TOEIC未経験の人や、英文法や英単語が初心者レベルの人でも、まずはTOEICの問題を解いてみましょう。そうすることで、自分の苦手や不足がわかるので、今後の勉強がラクに進められます。結局、英語は自分の弱点をいかに効率的に潰していくかなので。
おすすめはTOEICの公式問題集ですが、『TOEIC(R) L&Rテスト 究極の模試600問+』なども非常に完成度が高いのでおすすめです。
「市販の参考書とか問題集でやるのって苦手…」という人は、スタディサプリENGLISHなどのアプリで勉強するのが良いと思います。
スタディサプリENGLISHは動画講義がかなりわかりやすく、TOEIC本番で役立つテクニックなども教えてくれます!
TOEICと英会話を並行してやるコツ
最初に説明したとおり、英会話の習得には時間がかかるので「どっちかやる」ではなく「どっちもやる」のが理想です。
「自分なら両方やれるかも」と感じる人は、試してみる価値ありです。
では、TOEICと英会話を両方とも並行してやるにはどんなことを意識すればいいのでしょうか?
僕が実際にやってきた感じたポイントは2つあります。
- TOEICと英会話を並行してやるなら…
- ① TOEICの勉強と英会話レッスンを固定にして習慣化
- ② TOEICの勉強が英会話に活きるように意識する
① 英語の勉強と英会話レッスンを固定にして習慣化
そもそも、勉強に慣れてない人がいきなり両立させるのは難しいと思います。ですから、まずは英語の勉強を習慣化して、そのあとに英会話レッスンを少しずつ始めていくのがおすすめです。
その際に、勉強する時間とレッスンする時間をスケジュールの中に組み込んで固定化するようにしましょう。
仕事のスケジュールと同じように、英語学習のスケジュールも予定に入れてしまうわけです。
そうすれば「今日はサボっちゃおう」とか「疲れたから明日やろう」みたいなことが起きにくく、モチベーションに左右されることがなくなります。
朝の始業前、お昼の休憩時間、帰宅の電車内など自分なりにやりやすい時間を決めましょう。
② TOEICの勉強が英会話に活きるように意識する
TOEICの勉強と英会話のレッスン内容がバラバラで、それぞれが独立しているような状態では「シナジー効果」が生まれません。わかりやすくいうと、ムダが多すぎます。
極端な例ですが、TOEICの勉強をやっているのに、英会話レッスンで旅行英語を学ぶのは非効率ですよね(すべてがムダにはなるわけではありませんが)。
つまり、「ふだんのTOEIC対策で学んだ単語やフレーズを、オンライン英会話でも使ってみましょう」ということです。
そうすれば、TOEICの勉強で学んだことを英会話で実践(アウトプット)できるので、勉強と英会話がシームレスになります。
TOEICは基本的にビジネス英語なので、英会話でもビジネス英語の教材(カリキュラム)を使ったレッスンにすればOK。
ちなみに、オンライン英会話ならビズメイツかQQ English がおすすめ。ビジネス英語のカリキュラムも多く、講師の質も非常に高いです。
オンライン英会話でアウトプットすると、TOEICで学んだ英語力が英会話に転化されるのを痛感します…!