TOEICは中級者や上級者であっても、時間内に解き終えるのがむずかしいものです。それくらい、試験時間がキツキツに設定されています。
特に初心者のうちは、リーディング問題の後半部分は”塗り絵”になってしまうことが多いはず(僕もたくさん塗り絵してきました…)。
塗り絵をしても確率的には25%(4分の1)で当たる計算なので、それなりに正答できちゃうものですが、やはり塗り絵は避けたいところ。
というわけで今回は、TOEICのマークシートで塗り絵をしないための”時短術”について解説していきます。
① マークシート専用の鉛筆を使う
TOEICの試験はマークシート形式なので鉛筆やシャープペンで解答を塗りつぶしていきます(オンラインのIPテストは除く)。ご存知のとおり、マークシートの塗りつぶしってけっこう時間かかりますよね。
マークシートはコンピュータが読み取るので、正しくきれいに塗りつぶさないとたとえ正答だとしても誤答とカウントされてしまいます。
時間のかかる塗りつぶしを少しでも短縮するためには、マークシート専用の鉛筆(シャープペン)を使うのがおすすめです。
定番アイテムは【ぺんてる マークシートシャープ AM13-B】。軸径が1.3mmあるので、マークシートの塗りつぶしが断然ラクになります。
変な話ですが、たとえ後半の問題で塗り絵になったとしても、このシャープペンなら塗り絵を高速化できるというメリットもあります。
② 問題を繰り返し解いて形式に慣れておく
結局のところ、TOEICで時間が足りない事態を防ぐためには「問題の形式に慣れておく」というのがベストです。
TOEICはPart1〜7まで毎回決まった形式で出題されるので、型を覚えておけばかなり時間を短縮できます。
同じ英語力の人がTOEICの試験を受けた場合、TOEIC未経験者のほうがスコアは確実に下がるはずです。それくらい、形式を知っていることが有利に働きます。
では、どうやってTOEICの形式に慣れていけばいいのでしょうか?
定番なのは、TOEIC公式問題集を使うことです。
TOEICは過去問を公開していないので、本番以外で問題を解くには市販の模試か公式問題集を使うしかありません。
市販の模試は、TOEICの試験を限りなく近いものに再現しているのですが、やはりTOEIC公式が出している問題集にはかないません。
ただし、公式問題集はかなりサイズが大きく、重いです。人によっては敬遠しちゃうと思います。
僕は公式問題集も使いましたが、形式に慣れるためにスタディサプリENGLISHでTOEIC対策をしました。
スタディサプリENGLISHは動画講義があるので、問題を効率的に解くコツなども教えてくれます。また、紙の問題集と違ってスマホでサクサク問題を解くことができる点も気に入ってます。
僕はスタディサプリENGLISHを使い始めてからTOEICで問題を解くスピードが上がり、塗り絵もぱったりなくなりました。非常におすすめです。
③ 「でる1000」でPart5を徹底的に反復する
リスニングは音声が流れる時間が決まっているので、速く解いて先の問題に進むことができません。そのため、塗り絵をしないためにはリーディングセクションでいかに速く問題を解くかが重要です。
なお、リーディングセクションは以下のように分かれています。
※表は横スクロールできます
TOEICリーディングセクション(75分間・100問) | |
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Part5 | 短文穴埋め問題 30問 不完全な文章を完成させるために、4つの答えの中から最も適当なものを選び解答用紙にマークする。 |
Part6 | 長文穴埋め問題 16問 不完全な文章を完成させるために、4つの答え(単語や句または一文)の中から最も適当なものを選び解答用紙にマークする。 各長文には設問が4問ずつある。 |
Part7 | 1つの文書:29問 複数の文書:25問 いろいろな文書が印刷されている。 設問を読み、4つの答えの中から最も適当なものを選び解答用紙にマークする。 文書内に新たな一文を挿入するのに最も適切な箇所を選ぶ設問もある。 各文書には設問が数問ずつある。 |
このうち、時間短縮をしやすいのはPart5の短文穴埋め問題でして、特に以下のような【品詞問題】では速く解答をして時間を節約し、後半の塗り絵を回避できるようにしたいところです。
No. 101 Customer reviews indicate that many modern mobile devices are often unnecessarily ——- .
(A) complication
(B) complicates
(C) complicate
(D) complicated【TOEICサンプル問題より】
文法的な説明をすると、この文は後半の that節で【many modern mobile devices(現代の多くの携帯端末)】が主語(真の主語はCustomer reviews)になっており、be動詞 are の補語が空所に必要です。
補語になれるのは名詞 or 形容詞のどちらか。この時点で正答を(A)か(D)に絞ることができます。
(A)は、主語である「現代の多くの携帯端末」とイコール関係にならないので、正解は(D)です。
文法が苦手な人には長ったらしくて嫌な説明に聞こえるかもしれませんが、ようするに品詞問題は文法的な知識があれば5秒もかからずに解ける場合があるということです。
さらにいうと、Part5で役立つ文法知識はPart6の長文穴埋め問題でも威力を発揮します。
以上の理由から、Part5をサクサク解く知識を身につけることが、時間短縮→塗り絵回避につながるということです。
ちなみに、Part5の対策には『TOEIC文法問題でる1000問』という問題集がおすすめ。この1冊でTOEICスコアUPに不可欠な文法知識がバッチリ身につきます。
④ 返り読みを撲滅。速く読む力を身につける
TOEICで塗り絵をするハメになってしまう原因はいろいろありますが、僕が思うに最も余計な時間ロスなのが「返り読み」だと思ってます。
一度読んだ文を前に戻って読み返す行為。誰しも経験があると思います。返り読みは言うまでもなく、大幅な時間ロスにつながります。
そして、返り読みをする原因は「文法力不足」「英語を読むことに慣れてない」という2点が挙げられます。
つまり、文法力を身につけて、英語を読むことに慣れていけば、英文を返り読みせずに1回で内容を理解することができるのです。
返り読みをせずに速く読む力を身につければ、リスニングパートの設問の選択肢もスラスラ読めるし、リーディングのPart5〜7もスピードを上げることができます。
返り読みを減らすことが、塗り絵を減らすことに直結するといっても過言ではないでしょう。
では、返り読みを撲滅するためにはどうすればいいのでしょうか?僕がおすすめしたいのは、教材やスタディサプリENGLISHを使って音読をすることです。
音読をすることで、頭で理解している英語を感覚でわかる英語に変えていくことができます(知識英語→感覚英語)。
「テレビ」という単語がわかりやすい例です。本来は英語由来の言葉ですが、僕たちは「テレビ」と耳にしたら感覚的に意味を理解できますよね。
これは、テレビという単語を繰り返し聞いたり目にしたりしてきたことで、知識英語が感覚英語になっているからです。
これを、他の英語にも広げていくことが、TOEICの時間短縮(ひいては英語力向上)につながっていきます。
音読やシャドーイングは知識英語→感覚英語を実現するのにピッタリの勉強法です。ちなみに、僕はスタディサプリENGLISHを使ってTOEICの勉強でも音読とシャドーイングをしまくっています。