英語力というのはスグに身につかないし、なおかつ毎日継続しなければ成長も見込めない苦しい分野です。
僕はこれまで何度も英語学習に挫折してきましたが、失敗をもとに自分なりに工夫することで英語の勉強を毎日続けることができるようになりました。
どうすれば英語学習を継続できるのか?僕がやっている7つのコツをご紹介します。
まずは何より目標・目的を決めること
英語学習を継続するために何よりも大事なのが、英語を勉強する目標・目的を決めることです。
「なんとなくやっておいたほうが良いから…」という理由で英語を勉強する人もいると思いますが、それだとほぼ確実に挫折します(かつての僕もそうでした)。
目標や目的がしっかりしていると、英語学習をサボりたくなる衝動に襲われたとしても「自分は◯◯を実現するために英語学習をやってるんだ」と思いとどまることができます。つまり、目標や目的がサボり抑止につながるわけです。
目標や目的の決め方は十人十色。人によって、全然ちがいますし、他の人のやり方をただマネするだけでは目標や目的は機能しません。自分が心から「コレをやりたい」と願うものでないと、かんたんに手放すことができてしまいます。
ですから、まずは自分のことを冷静に分析して、なんのために英語の勉強を頑張るのか?というのを考えてみましょう。
その最初ステップで役立つのが、英語学習をやる理由です。コレは大きく3つに分けることができます。
- 英語学習をやる理由
- ・仕事
- ・留学
- ・趣味
これら3つの中から、自分はどこを起点に目的を決めるかを考えてみましょう。
仕事の昇進・昇給・転勤・転職で英語が必要な人は、生活がかかっているので特に意識を持ちやすいでしょう。留学についても、相応のモチベーションが確保しやすいと思います。
一方、趣味というのは、正直やらなくてもなんとかなる(日本語でも生活できてしまう)ので、英語学習のモチベーションを上げる効果は仕事よりも低くなりやすいと思われがちですが、じつは英語学習を趣味にできると最強です。
かくいう僕も、仕事で英語を使うわけではないのですが、趣味のために毎日英語学習を継続できています(将来的に英語で仕事をしたいから勉強しているという側面もありますが)。
仕事のために勉強するならTOEIC or 英検
仕事の昇進・昇給・転勤・転職であれば、ほぼ確実にTOEICが必要になるでしょう。最近では、メルカリなど一部の企業で脱TOEICの流れが生まれていますが、それでもまだTOEICの影響力は健在です。
ただし、TOEICの勉強は面白くない・飽きやすいという欠点があるのも事実。スコアを取るための勉強は大切ですが、飽きずに毎日継続するためには自分の興味がある分野(たとえば海外ドラマとか映画)を教材として取り入れるのがおすすめです。
「仕事のために英語を勉強してるけど、TOEICスコアは必要ない」という人は、英検の勉強をするのが良いと思います。英検=学生の資格というイメージが強いですが、まったくそんなことありません。
英検2級〜準1級レベルは内容もそれなりに高度なので、仕事にも大いに活かすことができます。なにより、TOEIC(L&R)とはちがって英検はスピーキングもライティングを含む英語の4技能をバランス良く伸ばすことができるのが大きな利点です。
留学のためなら「留学後」まで見据える
留学目的で英語学習を継続するなら、間違いなくTOEFLかIELTSを勉強するのが良いでしょう。
海外の大学などに入る場合、TOEFLやIELTSのスコアが必要になることが多いので、迷うことなく対策教材を使うことができるはずです。
ただ、留学することを目的に勉強をするよりも、留学をしたうえで何がしたいか?という一歩先の未来まで考えることが大切です。
TOEFLやIELTSも、決して教材の内容が面白いとは言えないので、勉強に飽きる可能性があります。ただ「留学するのが目的」だけだと、英語学習を継続するための材料(モチベーション)としては少し物足りません。
ですから「留学して、そこを通過点に自分は何をしたいのか?」という留学後まで見据えておくことが、英語学習を毎日継続するためには必要です。
趣味でやるなら、趣味と英語が交わる教材で
僕が英語学習をしている理由の70%は趣味のためです(30%は将来の仕事のため)。
具体的には洋書と総合格闘技(UFCやベラトール)を英語で楽しむために、勉強をがんばっています。
趣味は人によってバラバラなのですが、1つ確実に言えることは「趣味と英語が交わると最強」ということです。趣味を楽しんでるときって時間を忘れると思うのですが、そこに英語が交わるということは「英語学習すら楽しくなる」ということを意味します。
英語学習単体だと少なからず苦痛なところもあると思うんですよね。でも、趣味を楽しむために英語学習をやるという目的があると「あの洋書を読めるようになりたい!」「あの選手のインタビューを英語で聴き取りたい!」というモチベーションが働くので、自然と英語学習が継続しやすくなります。
目的や趣味に合う英語教材を厳選する
英語学習の継続に欠かせないもう一つのポイントが教材選びです。
先ほど、「英語学習の目標や目的を決めることが大切」と説明しましたが、それを踏まえたうえで「目標や目的に合った英語教材」を選ぶようにしましょう。
TOEICであればTOEIC対策本、英会話であれば英会話フレーズ集などを選ぶのは定石ですが、こうした選び方には落とし穴もあります。それは、内容が無味乾燥で面白くないということです。
英語学習を心から楽しめる人はごく一部だと思います。ですから、その状況において内容が面白くない教材で勉強するのは自分から挫折しにいっているようなものとも言えます。
もちろん、TOEICなどは形式に慣れるという意味で対策本がスコアアップには不可欠ですが、ふだんの英語学習はもっと「趣味嗜好」で選んでいいと僕は思っています。
実際、僕は英語で発信されたニュースを見聞きするのが好きなので、CNNニュースなどを活用してふだんの英語学習をおこなっています。
海外ドラマが好きな人は、海外ドラマを使って英語学習をすればOKです。
自分の趣味嗜好にこだわってやると、英語学習の継続率がグンと上がるのを実感してもらえると思います。
英語アプリのアイコンを見やすい位置に配置
勉強=机に座ってやるもの、というイメージがあるかもしれませんが、決してそんなことはありません。
電車での移動中、テレビのCM中、さらにはカップラーメンを待つ3分間だって立派な勉強タイミングです。
そういった細かいスキマ時間を上手に活用することが、英語学習を継続する秘訣。
たとえば毎日1時間勉強する目標を立てたとします。すると、電車で30分間勉強するだけで、残りはあと30分間です。スキマ時間でコツコツと勉強していけば、机に座らずとも1時間の勉強が実現できてしまうこともあります。
スキマ時間を活用するうえで欠かせないのが、スマホの英語アプリです。僕はスタディサプリENGLISHや mikan(英単語アプリ)などを活用して、スキマ時間で積極的に勉強しています。
スマホアプリは教科書や問題集よりも身近でハードルが低いので、勉強の取っ掛かりとしては最適です。
さらに、僕はスマホのホーム画面のタップしやすい位置に英語アプリのアイコンを配置しています。こうすることで自然と目に入るので行動に移しやすくなり、英語の勉強が習慣化しやすくなります。
なかなか英語学習が継続できないという人は、スマホの英語アプリを目に入る良い位置に置くことから始めてみましょう。そうすると、コンビニのレジ待ちでスマホを開く時間すら英語の勉強をするようになります(笑)
勉強する時間を固定して、習慣化
英語の勉強が継続できない人は、間違いなく勉強が習慣化できていません。ですから、まずは習慣化することに全力で意識を向けてみましょう。
なにかしらの行動を習慣化するための手っ取り早い方法は、すでに習慣化されているものと同時に(あるいはその後に)行動を追加することです。
最もわかりやすいのが、歯磨きの時間でしょう。たいていの人は、歯磨きが習慣化されているので、ほぼ無意識で歯を磨くようにインプットされていると思います。
「歯磨きの直後はスマホを開いて英単語を暗記する!」とルーティンを決めてしまえば、英語学習が習慣化しやすくなります。あるいは、「朝食後はスグに机に座って英語の問題集を開く」というのも効果的です。
いずれにしても大切なのは、毎日同じ時間・同じタイミングで英語の勉強をするということです。
ちなみに、誰にも邪魔されない時間を選ぶことが地味に大切。朝食後は自分の時間が保ちやすいですが、たとえば「帰宅後にすぐ勉強する」だと、仕事を任されたりで帰宅が遅くなると、勉強ができなくなります。
自分だけの時間を確保できる状態で臨むことが、習慣化の成功には不可欠です。
最初の一歩は、超ハードルを下げる
英語学習を習慣化することが大切なのは先述のとおりですが、習慣化するにあたって欠かせないことがあります。
それは、英語学習の初期はハードルを下げるということです。具体的には「1日5分やる」などのスモールスタートで始めましょう。
英語の勉強を始めた最初のころはモチベーションも高いので「毎日1時間やるぞ!」と意気込みがちです。しかし、人間というのは変化を嫌う生き物なので、最初から大きな変化(今までやってなかった長時間の英語学習)に直面すると、無意識レベルで抵抗しようとしてきます。
いきなり1時間とかやってしまうと、英語学習=シンドいものという意識が強くなってしまいます。ですから、最初のうちは5分間ぐらいに留めておき、勉強が不快(つらい、シンドい)と感じる前にやめましょう。「ちょっと物足りない」ぐらいで切り上げるのがベストです。
そうすると、次第に「英語の勉強って楽しいかも」と感じられるようになってくるので、英語学習に対して前向きな意識を持つことができます。
もちろん、1日5分間では学習量としては不十分ですから、少しずつ時間を伸ばしていく必要があります。
ちなみに諸説ありますが、人の習慣は21日間(3週間)で身につくと言われてします。ですから、3週間かけて段階的に英語学習の時間を増やしていくといいでしょう。
たとえば「1日1時間勉強できるようになりたい」という目標があるなら【1週目は5分間→2週目は30分間→3週目は60分間】という感じで、少しずつ時間を増やしていくと、体が少しずつ慣れていくので挫折しにくいです。
オンライン英会話に課金してしまう
費用を払ってしまって、金銭的に自分を追い込むというのもおすすめです。たとえば僕の場合、英語学習の習慣が身につかなくて悩んでいた時期に、思い切ってオンライン英会話に課金をしました。
もうおわかりだと思いますが、人はお金を払うと「もったいないから元を取らないと」という気持ちになるので、良い意味で強制力が働きます。
ですから、オンライン英会話にお金を払ってしまえば、損をしたくないから頑張ろうとするわけですね。
オンライン英会話にはいろんなプランがありますが、その多くは毎日1レッスン(25分間)です。毎日プランに加入してしまえば、自然と毎日英語の勉強をやるようになります。
ちなみに、僕のおすすめはQQ Englishです。無料で2レッスン分の体験ができるので、少しでも英会話に興味がある人はぜひ試してみてください。
翌日の英会話レッスンを予約しておく
オンライン英会話を使っている人(これからやろうと思っている人)は、レッスンの時間をルーティン化してしまうのがおすすめです。
先ほど説明したとおり、英語学習の時間やタイミングは固定化したほうが習慣形成しやすくなります。
おすすめは、レッスンを終えたらスグに翌日のレッスンを予約しておくことです。毎日のように当日予約だと、気が乗らない日はサボりたくなることがありますが、あらかじめ予約しておけばそれに打ち勝つことができます。
また、早めに予約しておけば人気講師やお気に入り講師の予約を取りやすくなるので、良いレッスンを受けられるメリットもあります。
レッスン受けて予約するところまで込みで習慣化することで、英会話レッスンを継続しやすくなるので実践してみましょう。