僕が思うに、TOEICスコアを早く伸ばしたいなら Part5対策を徹底的にやり込むのがベストです。
とはいえ、やみくもに対策をしても、かんたんにはスコアは伸びません。
どうすればPart5を伸ばすことができるのか?僕が実践してきた勉強法・教材を解説していきます。
正直、Part5はスコアを伸ばしやすいです。
スコアが伸びないと悩んでいる人も、この記事を読んで対策してもらえれば、短期間でスコアが伸びるのを実感してもらえると思います。
Part5対策がスコアを底上げしてくれる理由
一応おさらいしておきますと、TOEIC L&RのPart5は「短文穴埋め問題」でして、以下のような形式で出題されます。
ご覧のように、Part5は短文のなかの穴(空白)を埋める正しい選択肢を選ぶ問題です。これが30問出題されます。
僕が実際にPart5対策をしてきて感じたのは、「Part5の対策は美味しいことだらけ」ということです。
まず、Part5対策をやると、必然的に短文を繰り返し読んで勉強することになります。
そのおかげで、自然と英語を読むスピードが上がり、語彙力もUPしていきます。
結果的に、他のリーディングパート(Part6〜7)にも良い影響が出てくるので、Part5の対策をやり込むとTOEICスコア全体を伸ばすことにつながるのです。
Part5対策を侮っていたり、モチベーションが上がらない人は非常にもったいないと言わざるを得ません。
「Part5はスコアも伸ばしやすいし、TOEICスコアを底上げしてくれる美味しいPartなんだ」ということを、ぜひ理解していただきたいです。
Part5の得点が伸びない原因はこれです
- あなたはどれが当てはまりますか?
- ▫ 基礎文法が理解できてない
- ▫ 英文を読むスピードが遅い
- ▫ 基礎単語力がなく、英文を正確に読めてない
- ▫ Part5の形式と傾向がわかってない
「自分の場合はなにがあてはまるだろう?」と、ぜひ”自分事”として考えてみてください。
どれか1つということもあれば、複数あてはまる人もいると思います。
もし、上記の原因のうちどれが当てはまるのかわからないのであれば、もう一度Part5の問題を解いてみて、自分なりに分析してみてください。
スコアが伸びない原因を知ることは、想像以上に大切なことです。
なぜなら、原因が不明だったり、間違った認識だったりすると、ムダな対策に時間を費やすリスクがあるから。
まずは原因を知って、そのうえで正しい対策をとっていくようにしましょう。
それぞれの対策については、このあとくわしく紹介していきますね。
なぜリスニングパートよりもスコアが取りやすい?
TOEIC L&Rはリスニング(Part1〜4)とリーディング(Part5〜7)に分かれていますが、特にPart5は前半のリスニングセクションよりもスコアを取りやすいです。
なぜなら、頻出問題や文法のルールみたいなものさえ理解すれば、短期間で正答率を上げられる=スコアを伸ばせるから。
TOEIC講師として有名なTEX加藤さんの著書『TOEIC文法問題でる1000問』の中でも、Part5について以下のように述べられています。
TOEIC L&R の Part5 は、毎回ほぼ同じタイプの問題が出題されるのが大きな特徴です。したがって、特に文法問題は、特定の出題範囲に絞り、「狭く深く」勉強することで、効率的にスコアを伸ばせます。
Part5のスコアが伸びなくて悩んでいる人は、もしかしたら「Part5の傾向や規則性」に気づけていない可能性があります。
さきほど引用したように、Part5は「毎回ほぼ同じタイプの問題が出題される」という非常にありがたい特徴があります。
これを知っていれば、「こういう形の問題が来たら、こう回答する」という”型”が身につくので、それに当てはめるだけで正答率(スコア)は上がります。
逆に、その”型”やルールを知らずに試験に挑むと、1問ずつ最初から考えて解くことになるので時間がかかるし、誤答しやすいんですね。
では、その”型”やルールとは何なのか?『TOEIC文法問題でる1000問』(P165)より引用しつつ、例を示します。
The accounting department ——- travel reimbursement forms at the meeting next week.
(A) distributed
(B) distributing
(C) was distributing
(D) will distribute
distribute という動詞がいろんなパターンになって選択肢になっています。
注目すべきは文末の next week です。時制が未来であることから、選択肢(D)が正解であることがわかりますね(書籍内では解き方をもっと細かく説明しています)。
このように、ちょっとした型やルールを知っているだけで、すぐに正解がわかるようになるのです。
英文法はTOEICの問題を解きながら身につけよう
Part5は結局のところ、文法力を問う問題です。そのため、「文法の知識がまったくない」という人は不安になるかもしれません。
そういう人が取りがちな対策が「TOEICの問題を解く前に、文法書でしっかり勉強しよう」というものです。
もし「TOEICスコアを伸ばすことを最優先にしている」のであれば、このやり方はおすすめできません。なぜなら、挫折する可能性が高いから。
それよりも、実際にTOEICで出題される可能性が高い問題を解きながら、わからない部分を文法書などで調べたほうが効率的です。
そしてなにより、問題を解きながら文法を学んでいったほうが、記憶にも残りやすいと言われています(『科学的根拠に基づく最高の勉強法』より)。
ですから、基礎的な文法に自信がない人も、まずはTOEICの問題集を解いて「こういう感じなんだ」というのを体感したほうがいいです。
そのうえで「やっぱり、基礎文法からやったほうが良さそうかも」と思うのであれば、中学レベルの文法を学びなおしましょう。
英文法が学べるおすすめ教材は、以下の記事にまとめてありますので参考にしてみてください。
ズバリ、おすすめは「TOEICでる1000問」
TOEIC Part5のスコアを効率的に伸ばしたいのであれば、Part5に特化した問題集を使いましょう。
おすすめは「TOEICでる1000問」という書籍です。
僕もこの本で対策してきましたが、本当に素晴らしい教材です。
1000問(厳密には1049問)という、数字だけ見ると挫折必至に思える本ですが、解説が極めてわかりやすく「納得感」の連続なので、勉強する楽しさすら味わえます。
僕は現在、この本を2周やり終えて、現在は3周目に突入しています。間違えた問題にマークを付けておいて、その問題だけを反復する感じです。
問題数も多く、本も分厚いので、もしかしたらハードルが高く感じるかもしれません。
でも、この本を信じてやり込んでください。必ずTOEICスコアは上がります。
ちなみに、本書の対象者はTOEICスコア500点以上の人です。
基礎文法が不安な人は、入門編で
基本文法や単語に不安がある人にはちょっとむずかしいので、入門編の『TOEIC L&Rテスト 文法問題はじめの400問』をおすすめします。基本的な構成は同じで、内容がよりやさしいレベルになっています。
単語がわからなすぎて絶望している人へ
「Part5の問題集をやってみたけど、そもそも単語が全然わからない…」
と絶望している人は、まず単語力をUPさせましょう。
幸いなことに、TOEIC対策には素晴らしい単語帳(フレーズ集)が出ています。
それは、『金のフレーズ』という語彙対策本です。
TOEICは頻出フレーズがあり、それらを効率的に学べるのが本書です。
レイアウトは以下のように、左にフレーズ、右に解説という構成。これが非常に使いやすい。
こちらはTOEICスコア600点前後の人が対象なので、もう少しかんたんなほうがいい人は、基礎固めとして『銀のフレーズ』を使いましょう。
本での勉強が苦手なら、アプリで楽しむ
Part5対策のための書籍を紹介してきましたが、人によっては「本で勉強するのが苦手…」「アプリでやりたい」という場合もあると思います。
そういう人には、スタディサプリENGLISHのTOEIC対策コースがおすすめ。
僕も使ってきたアプリなのですが、このアプリのおかげでTOEIC830点までスコアを伸ばすことができました。
Part5の対策もしっかりできますし、動画講義で文法や回答のコツも教えてくれるので本当に役立ちます。
有料アプリですが、7日間無料で試せるのでぜひ使ってみてください。僕は無料お試しをして、自分に合ってると感じたので有料課金しました。