【関係あり】「TOEICと英語力は関係ない説」が間違ってる理由

TOEIC

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TOEICの試験って、どうしても下に見られがちなんですよね。

僕も正直、以前まで「TOEICなんて受けても意味ない」「英語力とは関係なくスコア伸ばせるでしょ」とか思ってました。

しかし、実際にTOEICを受けてみるとその考えが大きく間違っていたことがわかります。

今回は「TOEICと英語力は関係ない説」が間違ってる理由について深堀りしていきます。

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このブログを書いている人
あゆむ

英語学習者、書評家、文具好き。書店員→出版社→フリーランス10年目。TOEIC450→830。英検1級の勉強中。

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英語力とTOEICのスコアは関係あるけれど…

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結論からお伝えすると、英語力とTOEIC L&Rのスコアは大いに関係があります。つまり、英語力を伸ばせばTOEICのスコアも伸びるということです。

反対の見方をすると、TOEICの勉強をすれば英語力も伸びます。

ただし、これには注意点がありまして、TOEICをやれば英語力全般が伸びるわけではありません。具体的には、スピーキングやライティングは直接的に関係があるわけではありません。

念のため説明しておくと、TOEICにはL&RとS&Wの2つに分けられています。企業などで採用されていて一般的なのはL&Rです。

L&Rはその名のとおり、リスニングとリーディングの能力を問う試験です。つまり、スピーキングとライティングは問われません。

「TOEICやっても英語話せるようにはならないし…」「TOEICと実践英語は無関係」と言われてしまうのは、そこに大きな要因があると思います。

つまり、TOEIC L&Rだけをやってても、英語を話せるようにはならないということです。

厳密にいうならば「TOEIC L&Rの勉強をすれば、リスニングとリーディングが鍛えられる。けれど、スピーキングとライティングは直接的には関係ない」という感じになります。

スピーキングとライティングは“直接的には”関係ないと言っているのは、英語力というのは地続きになっており、リスニングやリーディングが話す力や書く力にも少なからず影響しているからです。

当たり前の話ではありますが、英会話をするときには話すだけではなく聴く力も必要になりますよね。ですから、英語の4技能は相互に影響しあっているのです。

ちょっと専門的な話になってしまいますが、英語力を測る国際的な指標に【CEFR(セファール)】というものがありまして、以下のように分類されています。

※表は横スクロールできます

CEFR
熟練した言語使用者C2聞いたり読んだりした、ほぼ全てのものを容易に理解することができる。いろいろな話し言葉や書き言葉から得た情報をまとめ、根拠も論点も一貫した方法で再構築できる。自然に、流暢かつ正確に自己表現ができる。
C1いろいろな種類の高度な内容のかなり長い文章を理解して、含意を把握できる。言葉を探しているという印象を与えずに、流暢に、また自然に自己表現ができる。社会生活を営むため、また学問上や職業上の目的で、言葉を柔軟かつ効果的に用いることができる。複雑な話題について明確で、しっかりとした構成の、詳細な文章を作ることができる。
自立した言語使用者B2自分の専門分野の技術的な議論も含めて、抽象的な話題でも具体的な話題でも、複雑な文章の主要な内容を理解できる。母語話者とはお互いに緊張しないで普通にやり取りができるくらい流暢かつ自然である。幅広い話題について、明確で詳細な文章を作ることができる。
B1仕事、学校、娯楽などで普段出会うような身近な話題について、標準的な話し方であれば、主要な点を理解できる。その言葉が話されている地域にいるときに起こりそうな、たいていの事態に対処することができる。身近な話題や個人的に関心のある話題について、筋の通った簡単な文章を作ることができる。
基礎段階の言語使用者A2ごく基本的な個人情報や家族情報、買い物、地元の地理、仕事など、直接的関係がある領域に関しては、文やよく使われる表現が理解できる。簡単で日常的な範囲なら、身近で日常の事柄について、単純で直接的な情報交換に応じることができる。
A1具体的な欲求を満足させるための、よく使われる日常的表現と基本的な言い回しは理解し、用いることができる。自分や他人を紹介することができ、住んでいるところや、誰と知り合いであるか、持ち物などの個人的情報について、質問をしたり、答えたりすることができる。もし、相手がゆっくり、はっきりと話して、助けが得られるならば、簡単なやり取りをすることができる。

そして、これらの分類を各語学試験を当てはまると以下のようになります。

CEFRTOEIC L&R / S&W英検TOEFL iBTIELTSTEAPCambrige
English
C28.5-9.0CPE(200+)
C1945〜 / 360 〜1級(2810-3400)95-1207.0-8.0400CAE(180-199)
B2785〜 / 310〜準1級(2596-3200)72-945.5-6.5334-399FCE(160-179)
B1550〜 / 240〜2級(1780-2250)42-714.0-5.0226-333PET(140-159)
A2225〜 / 160〜準2級(1635-2100)3.0186-225KET(120-139)
A1200〜 / 80〜3級 - 5級(790-1875)2.0

TOEIC L&R / S&Wが【945〜/360〜】に達すると、CEFRの【C1】になることがわかります。【C1】というのは「熟練した言語使用者」に分けられるので、相当英語ができる人と認識されます。

つまり、TOEICのスコアというのは国際的にも英語力の指標として認知されているということです(留学や移住はTOEFLやIELTSが強いですが)。

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なぜTOEICの勉強と英語力が無関係と言われるのか?

TOEICの勉強と英語力が関係ないと言われてしまうのは、TOEICの特質にあるからです。

正直、TOEICの問題というのは傾向があって、その傾向を知っておくだけでスコアを伸ばせてしまいます。

もちろん、その傾向を知ることが英語力UPにつながったりもするのでムダではないのですが「クセを見抜けばスコアが伸ばせる」という印象によって、世間的にはTOEIC=実務では使えないと思われてしまうのです。

また、さきほど説明したとおり、TOEICのL&Rは英会話のスキルは問われないので、話す力などは直接伸ばせません。そのせいで「TOEIC900点以上なのに、全然英語が話せない」ということが頻発します。実際、そういう人は本当に多いですよね。

でもこれって、当たり前の話なんですよね。くどいようですが、TOEICのL&Rはあくまでもリスニングとリーディングしか問われないわけなので。

多くの人にとって、英語ができる=英語が話せるという認識だと思うので、そこがTOEIC L&Rと実用性が乖離しちゃってるのかもしれません。

何度もいいますが、TOEIC L&Rの勉強をすれば、英語力(リスニングとリーディング)を伸ばすことができます。実際、僕もTOEICの勉強ばかりしてスコアも伸びてきましたが、それに合わせて英語の聞き取る力が確実にUPしました。

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TOEICの勉強と英語力の関係を強化させるには?

英語の勉強を毎日継続

せっかくTOEICの勉強をするのであれば、効率的に英語力を上げたいですよね。勉強法や教材を工夫すれば、TOEIC学習と英語力の関係性(相関性)はより強固なものになります。

というわけで、実際に僕がやってきて効果を実感した2つの教材について紹介します。

① 金のフレーズ

金のフレーズ3

もはやTOEIC界隈では大定番ともいえる、英単語フレーズ集です。

この本(あるいはアプリ)が素晴らしいのは、TOEICで頻出の単語をフレーズで載せていること。

一般的に単語帳というのは見出し語+語義という構成なのですが、金のフレーズはその名のとおり「フレーズ」で構成されています。

実際のレイアウトはこんな感じ。TOEIC頻出のフレーズを学べるので、スコアを伸ばしつつ、実用面でも大いに役立ちます。

金のフレーズ

金のフレーズ

左ページが穴あきになっているおかげで、問題を解きつつ語彙力をUPさせることができます。

解説も簡潔でわかりやすく、著者の人柄やユーモアも感じられるので、勉強するモチベーションも維持しやすいです。

本だけでなくアプリもあります。ちなみに、僕は両方持っていて、使い分けてます。

【両方使ってみた】『金のフレーズ』はアプリ or 書籍のどっちがおすすめ?
TOEIC語彙対策の超定番「金のフレーズ」は、書籍だけでなくアプリもあります。書籍とアプリどっちがいいのか?両方使っているので、正直な感想をレビューします。

② スタディサプリENGLISH TOEIC対策コース

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僕はスタディサプリENGLISHのおかげでTOEICのスコアも上がりましたし、英語力もUPしました。

具体的には、リスニング力が大きく伸びたのを実感してます。海外のインタビュー動画も聞き取りがラクになったし、英文メールを読むのも苦じゃなくなりました。

スタディサプリENGLISHは本当におすすめなので、ぜひ一度試してみてください。

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